制作時期:B4 卒業設計
場所への愛着をテーマに1年間制作を行いました。
愛着が根付く共有の居場所として、”家の前の道”が最も近く、親しみやすいと考え、
雑司ヶ谷で見つけた5つの道のパターンに対して提案を行いました。
道に対する生活の溢れ出しをデザインの素としました。一つ一つは個人の何気なくやっていることに見えますが、それらは街の魅力にもなっています。しかしそれをそのまま使うだけではただ移してきただけになってしまいます。
生活の溢れ出しを人をつなぐデザインの素にできるか。
そこを考えるところにデザイナーとしてのアイデンティティを見出しています。
Site1 みんなの中庭
木造密集地域の空地に道からつながる共有の中庭を設計しました。
Site2 光と闇のモザイクアジト
小さな闇市的な商店街を減築しながらエレメントを挿入していくことで、
光の共有スペースと落ち着く暗いスペースを生み、
まるで都市のアジトのような居場所になるよう設計しました。
Site3 まちなか秘密基地
生活の溢れ出しをしている住宅とそれ以外が半々の細長い道を
小さな公園のようにするべく、遊ぶ空間と見守る空間を混ぜ合わせるよう設計しました。
Site4 回遊する庭
元の敷地の回遊性を活かし、
カーズしているテラスやベンチによって滞留と回遊が混在する道を設計しました。
Site5 奥行き900㎜の庭
小さな袋小路に狭いけれども、個人やこの道の住民が
多様な使いこなしができる場所を設計しました。